浦安釣方の全て・・・その五

『最終章』


パート5
<<エサの種類と付け方>>
一般的にサヨリ釣のエサと言われる物には、大粒赤アミや沖アミが有り、変わったところでは
「流し釣の特エサ」でも有るハンペン(紀文が最適)等が有ります。
其のため浦安釣法では「ジャリメ(イシゴカイ)を使いますよ!」と言っても最初は
理解出来ない人がほとんどでした。 今迄のサヨリ釣に無い、虫餌に因るサヨリのサビキ釣が
浦安釣法(スーパー○ヨリン)の第三の特徴になります。

私自信、この虫餌を使う事により多くの事を知る事が出来ました、そしてそのエサの付け方が、
サビキ釣での「釣果を左右する重要なポイント」にもなります。 即ちジャリメ(虫餌)は通し刺し
にしたら、ハリのチモトが隠れる迄コキ上げ「ハリに対し真っ直ぐ」になるように付け、
そしてこの時ハリ先が出ていても構わないと言う事です。

この虫餌の利点は、前アタリが有ったエサを回収した時、ハリからジャリメがズリ下がっていたら
それはサヨリが当たったと考えて良く(外道が当たった時は垂らしの部分が食い千切られ、
ハンペンや赤アミは一回で取られてしまう)、直ちにエサを整え直し続けて同じ場所を狙え
ムダが省ける事と、サビく途中でバレてもエサさえ真っ直ぐ付いて居れば何度でもサヨリが
当たって来る事です。 その事は、針に対し虫餌が正しい状態(チモトが隠れる様に真っ直ぐ)
にセット出来れば「同じエサで何匹も釣れ」手返しを速くする事が出来る事を表わして居ます。
良く、同じ仕掛けで同じポイントを釣って居るのに釣果に差がつく事があるが、
この場合釣れないのは、このエサの付け方が悪い事がほとんどです。

パート5−2
<<その他の餌>>
浦安釣法の場合、好奇心の強い新子の活性が高い時に特に有効なのが、「シラスバケとカラースキン
(両者共ヤマ○タ製)」を用いた擬餌針です。 日本海側の敦賀方面ではジンタ釣(子アジ)のサビキバリ
に新子サヨリが掛かって来る事が良く有ります、その事からも解る様に新子は誘い方次第で、
擬餌針にも食って来ると言う事です。 又、エサ付けに関する理由がハッキリして居ないので経験的な
事しか解らないが、どんな「虫エサ」でもハリのチモトが見えると極端にサヨリのアタリが遠のく事です。
其のため、カラースキン(赤)を針のチモトが隠れる様に巻いた擬似針はエサ付けの手間も省け、
新子の数釣には威力を発揮します。 それと、このスキン針は食いが悪くなって来た時、
虫餌を1cm位チョン掛けになる様追加してサビくと、又食いが良くなると言う利点が有ります。
慣れないと付け辛い虫餌に代わり、特に視力の衰えを隠せない先輩諸氏にはエサ付けが楽だと
喜ばれています。

その他シラスバケと同じ様な使い方をしていた人に、数年前浜名湖での市場開拓デモスト時、
地元の人がイカのエンペラ(通称耳と呼ばれる部分)を細切りにした物でサビキ釣をしていた事が有ります。
この時の話では、普段新子釣のエサとして溶けたコマセ(アミエビ)の形の良い物を使うので、
エサ取りに強くそれに良く似た「イカの耳をエサにしてみたんだ」と答えてくれました。

関東だけではないと思いますが、冬に向かってサイズも良くなり警戒心が出てきたサヨリは、
水温18度を境にして魚の活性が変化しそれまでの虫餌では食い渋る様になってきます。
そんな状態の時の特エサが前章にも書いた、ストローで抜いた「紀文のハンペン」です、
これはそのままだと柔らか過ぎるので陰干して表面を少し乾燥させて使います。
又急場の時には、カタクリ粉で締めて使います。 そして遠投用に使う時はストローで抜いた後、
一度冷蔵庫で凍らしたものを自然解凍し、スポンジ状にしてから使うとハリ持ちが良くなります。

又、冬場や食い渋り対策には「オキアミや大粒赤アミ」を使いますが、大粒赤アミは使う分だけ小出しにし、
鮮度を保つ様注意してください。 尚遠投用にはハチミツ漬けやグラニュウ糖で固めた物も使います

以上某釣り誌に書いた原稿に加筆訂正し簡単に書いて見ましたが、その他、
<<仕掛けカラミの対処法>>や<<その他注意事項>>等、おりを見て書き足して行きます。
尚、技術的な問題や質問は「間借人釣速報」で受け付けます。
皆さんのより一層の好釣果を願うと共に、この浦安釣法が皆様のお役に立てば幸いです。

間借人釣速報http://www69.tcup.com/6930/ry21.html
     メール:eckoubou@ac8.mopera.ne.jp


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