浦安釣方の全て・・・その参
パート3-1
<<ポイントのつかみ方>>
以前にも釣り方のイメージとして、海底付近を釣る「キスの投げ釣り」を例えにしましたが、
まさにその海上版なのです。 海底と海面を対比させて説明すると、大型キスが釣れる
確立の高い根周りが沖に出来た(磯から離れた)サラシ場で、砂浜に出来るヨブ
(波の打ち返しで出来る海底の凹凸)が、沖から来る波と引き波がぶつかった時や風向き
によって出来る潮目(エサが溜り易い)にあたります。
目で見ただけでは解り辛いこの潮目(遠投サヨリ釣りのベストポイント)も、沖めに投げた
サ○リンを手前にサビいて来ると「急に重くなる」ので簡単にサグリ当てる事が出来ます。
その他釣り場の角地に、左右から来た潮がぶつっかって出来る、「目に見える潮目」も有ります。
そして「流し釣り」では捉える事のできないこの「潮目を釣る事」も浦安釣法の大きな特徴です。
パート3-2
<<コマセの打ち方>>
ウキフカセ釣りのコマセ効果に比べ遠投サヨリ釣りにおけるコマセの威力(効果)には格段の
差が有り、其の使い方を間違えると魚を手前に集める(食い気を出させる事も)役目のコマセ
が逆に魚を沖に追いやる(手返しが悪くなる)結果と為ってしまうので、ただ「遠投すれば良い」
訳では有りません。 最悪なのは送り風の時(サヨリ釣りは背中に風を受ける釣り場探しが基本)
「流し釣り」や「置き竿」でコマセにイワシやニシン油を使った時で、遠投したコマセから出た
油の輪が風に流され沖に払い出し、それにつられ手前のサヨリ迄も沖に出て行ってしまうのです。
「サヨリの流し釣りに油を使うな」と誤解されると困りますが、サヨリを寄せる為にイワシミンチ等
の油の出るコマセを使う時は、足元からも海水で溶いたイワシミンチを同時に撒き、
「サビキ釣りの基本」に為る様なコマセの道を作る様にすればポイントが近くなり
手返しが早く為ると言う事です。
パート3−3
<<ポイントとコマセについての続編>>
釣り場に先行者が居る場合はその釣れて居るポイント(距離)に合わせマイポイントを作れば
良いが、初めての釣り場や自分達だけで先行者の居ない釣り座ではサヨリの居る場所の確認
から始めます。 まず最初にサヨリンにコマセを隙間なく詰めカゴの口を完全に閉めた状態にします。
次にエサのジャリメ(石ゴカイ)をハリに付け遠投し(ノベ竿で釣れない釣り場において)
潮目の位置確認や、コツコツと竿先に感じるサヨリの「前アタリ」が現れる位置を見つけます
(魚が居れば針掛かりしなくてもアタリは出る)。 何度繰り返してもアタリが出ない時や、
潮目が無い時は自分の釣やすいところをポイントと決めそこにコマセを打ち込み「前アタリ」が
出る状態にします。 それでもアタリが出ない時は、早めの場所変えや地合いを待つしか有りません。
話を前に戻し「前アタリ」の出る距離が把握出来たら今度はカゴの口を全開にしそこより
「先へ投げない」様に注意しながら釣れる迄コマセの投入とサビキを繰り返します。
一匹・二匹と釣れる様になったら一回に出るコマセの量が全体の1/3程度(三回投げるとコ
マセが無くなる)になるようカゴの口をしめ今度は釣れたポイントの「20mぐらい先」からサビくようにし、
ポイントが手前にくるよう努めます。
運良く入れ食い状態になった時はカゴの口を完全に閉めるか、カ○ティ○ュ釣法(カラカゴでは飛びが悪い)
でコマセ詰めの手間を省き、手返しを良くすれば釣果も伸びます。
そしてしばらくしアタリが遠のいたら再びコマセの口を開き前の状態に戻します。
コマセの扱いについて色々書きましたが、ポイントを見極め魚が釣れ始めたら「アジ釣等とは逆に」
必要以上コマセを撒くな!と言う事なのです・・・「何故ですか?」と言う声が聞こえて来そうです
がその答えは、サヨリに食わせるのはハリに付けた「エサのジャリメ」の方であり、コマセは魚を寄せ
食い気を出させる役目だからです。 詳しくは注意事項のところで書きます。
続きはこちら→『パート3-4〜3-5』