1.2. 集金編

集金は基本的に簡単です。発行されている台帳を順序良く巡って  

    「こんばんわ、NHKの者なんですが受信料の集金に伺いましたのでお願いします」
と言って、にっこり微笑んでお金を受取って、台帳に受領印を押してモギリ部分を切取って渡せば良いだけですから。  

困った事と言えば、いつも部屋にいない人でしたね。台帳でも数回分の集金が溜まっており、居留守を使っているのか或いは本当に忙しいのか、いつ訪れても部屋から人の反応がしないってのが、どの区画の台帳にも一人二人いました。  

集金に関しては、上記の困った事以外にトラブった覚えは一度しか有りませんでした。そもそも集金台帳に載っているという事は一度はNHKと契約を結んでいる訳で、そういう人なので話が通じるんです。逆に唯一のトラブルの思い出は、被害妄想な方でとにかく会話が成立しないって人でした。  

    「大勢の人間がNHKからやってきて騙されて受信料契約を結ばされて、金を騙し取られたんだ。あんな物は詐欺だ。今NHKへ解約を申し出ているところだ。もう金は払わない」
って感じで、とにかく大声で喚かれて諦めた覚えが有ります。 

そうそう、書いていて思い出したんですが、この仕事を始めたごく初期の頃に、私は一度お釣を渡す際に5千円札と1万円札を間違えるといったミスをしました。そういう時に限って自分では5千円さえ持っておらず、アルバイト担当の上長に立替えてもらった覚えが有ります。それなのに5千円返し忘れています。 

上長さん、名前は失念してしまったんですが、顔は覚えています。もしこのページをご覧になられたら連絡して下さい。返済しますので。

 
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