キャンベラ滞在記10

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12月20日（木）
～ユーカリの香りを楽しむ～

　この日は、キャンベラ出発前日ということもあって、マヌカ商店街の本屋で雑誌や地図を購入したり、写真を現像したりして過ごした。
　ただ、午後からは、かつて私が現地中学校に編入する前に入学していた英語学校（中等英語教育センター、Secondary Introductory English Centre, S.I.E.C）を覗いて見た。この学校は、私のように現地校に編入する生徒や、移民の子供としてやってきた人に対して初級英語を教えるもので、当時は半分近くがベトナム人。その他、韓国人、ラオス人、タイ人、チェコ人、フランス人、アフガニスタン人など実に様々な（それも、英語圏ではない国々の）人種が集まっており、私の人生の中でも稀なほど国際色豊かな環境であった。
　そんな想い出を思い出しながらシティセンター近くの学校に向かうと、懐かしい校舎はそのままであったが、今はそこは首都特別地域政府芸術センターに変わっていて閑散としており、十数ヶ国の生徒が通っていた当時の面影は無かった。

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