番外編!

間借人氏の自然薯掘り奥義! (その四)


パート4(節の形状)
前回は蔓の区別の仕方を書きましたが、今回はもう少し内容を掘り下げ、バラバラに
なってしまった芋蔓が、その形状からどの部分なのか、又芋はどの方向なのかを見分
ける方法です。

花殻を見つけバラバラになった蔓を辿り、本命のアワズに辿り着く迄が、自然薯堀の
醍醐味で尚且つ一番難しいところです。
蔓の部位を三つに分けると、A:花殻付近、最も太いB:花殻に近い中間部&アワズ
に近い中間部、そして一番見付け辛いC:アワズの部分となり、同じ蔓の様に見えても
それぞれ特徴的な形状をしています。

A:花殻に近い部分
シーズン後半になっても『節が繋がった状態』で残って居る場合が多く、一番目に付
く蔓です。蔓がヘアピン状にU字型に曲がっていたり、先が急に細くなったり、
二又に岐れたりと、さまざまな形状をしており、枯草の上や梢部分に巻き付いたりして
残って居ます。

B:中間部
ここで特徴的なのが、節目の形状です。
節目の片側(花殻方向)が丁度足の大腿骨の様に、こぶが二つ横に重なった様な状態
になっています。 又殆どバラバラの状態で落ちていますが、この中間部も大きく二つ
に見分ける事が出来ます。
まず花殻に近い中幹部は、所々に1〜2節だけ立ち木や篠竹に巻付いて残って居た
り、ら旋状にねじ曲がった状態になり、その点と点を繋ぎ合わせアワズ迄辿って行きます。
そのため、不用意に花殻に近付き、蔓を踏み荒らしてしまうと、
初心者はそこでジィエンド!!と、なってしまいます(笑)。

一方アワズに近い方の中幹部は、直線状になった蔓が多く、一節の上下で太さが微妙
に違って来ます。
即ち花殻方向(こぶ側)が太く、アワズ方向は少し細くなって居ます。

C:アワズの部分
枯れた蔓の中で最も芋に近い部位で、地上から3〜4節迄、特徴的な節目が出来てい
ます。

枯れた後でも、他の蔓より黒っぽい感じで軸は堅く、上方向の節目が、次の節を包み
込む様な形状で、手を握った時の『グー』状に団子になって居ます。
又節目の脇には葉先状の突起が見受けられ、花殻に近い方の蔓との区別が簡単に出来
ます。

以上は、蔓の見分け方&芋迄の辿り方ですが、葉の形状による『苦芋との区別』
も大切です。 苦芋の葉の形状は『円形に近いハート型』です、しかし自然薯の葉は同じ
様なハート型ですが、尖った方の形状が極端に長くなっています。


その壱  その弐  その弐”  その参  その四

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