new york, ny
 
   
 
  電車小話 2 (電車の人々)
     
 
ニューヨーク(特にマンハッタン)で移動というと電車が一番便利。「A列車で行こう」で電車の有効な利用法(?)はお伝えしたので今回は電車で見かける「人」に焦点をあててみようと思う。

乗客の大半は通勤・通学中の地元人。昼間は一発で観光客とわかる人もちらほら(他の州からくる男の人ってなぜか冬が近づいてもカーキの短パンはいてたりする...不思議。でかいバックパック背負ってる北ヨーロッパ系も目立つ。)20分も電車に乗ってりゃ必ずといっていいほど目にするのが乾電池等の小物・ガムの売り子。AAの電池が2つで1ドルが相場。ニューヨークには日本で売ってるようなウォークマン・MDウォークマンが手に入るけど、大抵の人はでっかい普通サイズの電池をつかう種を持ち歩いてるので、電車の中の電池売りは皆便利だと受け止めてるよう。かなり前はガムとキャンディー(M&Ms等)をそれぞれ¢25、¢50で売る人も沢山いたけど最近はあまり見ない。

電池屋さんと同いくらい頻繁に電車の車両を行き来するのが物乞いする人々。歌を歌い出す人や、どうしてホームレスになってしまったか説明しだす人、アコーディオンを演奏する盲目の人などなど、理由や方法は多々あるよう。心の暖かい人でたまたま1ドル札が手元にあったりポケットに小銭がいっぱい見つかる人は寄付をする。個人の物乞いの中には実際にホームレスでもなくてただ単にお小遣いかわりのお金が欲しいが為に電車で小銭をせまる人もいるし、本当にホームレスでも食べ物の代わりにお酒や麻薬を買う人もいるのでなかなか「誰に寄付してもいいか」という判断が難しいところ。(だってたとえ 1ドルだとしても役にたたない又は違法な事に使われると嫌でしょう?)そこで私個人の解決法はある一つの団体にしか寄付しないこと。団体と言っても電車の中に乗り込んで来るのは一人のホームレス。ホームレスの為のNPO(非利益団体)から来る人は皆次の事からほかのホームレスとの違いがすぐにわかります。

@ 何らかの身分証明を首の周りにつけている。
A お金だけではなく食べ物でも寄付を受け付ける。
B 寄付を受付けるだけではなく、持参の食べ物を車内のホームレス、または単にお腹のすいている人に無料で配布する。

この団体はホームレスのリハビリ、自立を目標にしているので寄付金は食べ物+シェルター運営にしか使用されません。ただ本当のところはしっかりした団体かそうでないかに関係なく車内・構内での物乞い、販売は違法なんですな。電車の中にはMTA発行の「物乞い禁止」ポスターも貼ってあります。(駅の色々なパフォーマンスも許可なしには違法なんよ。)実は「そんな人達を逮捕する暇なんてNYPDにはないのよ」って思っていたんですけど、この間中国人の電池売りのおばちゃんが私のいた車両に入ってくるなりドア付近に座っていた私服の警察官2人がバッジを見せてその場で逮捕、次の駅で3人はさっさと電車を降りて行くのを目撃してしまいました。やっぱり違法なんやね。(ま、多くのこういう売り子は違法移民だからというのもあるけど、移民局はそんな暇ないやろうから、やはり物を車内で売るという行為事体が違法なんでしょう。)

私が一番嫌やなと思うタイプの「乗客」は電車の中で説教する人。小銭を稼ごうっていうのでもなく自分の略歴を話だす。大体の場合「○○中毒だったけど●●(宗教名又は単に神、キリスト等)のおかげで私は立派に元の自分を取り戻した」というような内容の話。鬱陶しいのはそれを車内中に響くような大声で叫ぶ事。私は大抵いつもウォークマンで曲をガンガンかけている方だがそれでも十分何を言ってるか聞こえてくるほどの声。私は無宗教者(atheistじゃなくてagnosticやで)やけど宗教を厳かなもんだと思っているので、そんな聞きたくない人もいるような場所で神を信じないと「ダメ!」みたいな演説をする人間が嫌いです。そういう人に出くわした場合はすぐにその電車を降ります。嫌といえば午後3時頃に帰宅’する高校生の態度の悪さも頭にきますが、それは万国共通なんかな?

@ 電車に乗る際、前回言いそびれた事を少し。夏の間に電車に乗り込む時、窓が全て閉まっている車両はエアコンが効いています。(逆に窓が全部開いているという事はエアコンがかかっていません。)冷房の絶対必要な人、または苦手な方はそれに応じて適当な車両を見つけましょう!

A 日本ではそのような習慣は残念ながらないようですが、ニューヨークをはじめアメリカの通勤電車上の優先席は「絶対的」です。健康な若者は座らないように。そしていくら旅行者でも妊婦さんや乳母車持ちの人が車内にいる場合は照れてないでさっさと席をゆずりましょう。若い日本人のグループが立っている妊婦の前で座っているのを見ると怒鳴りたくなります。(そういう時に限って私は立っていて次の駅で降りなアカンかったりする。)

B 特にニューヨークの事を全然知らないアメリカ人で日本に行った事のある人がよく「ニューヨークの地下鉄で寝ているのは日本人の観光客だけだ」なんてほざいてますが、そんな事はありません。毎日同じ線に乗って通勤してる人はたとえ5分〜20分の間でもウトウトっとできるのです。(よって日本の通勤族に同じくニューヨーカーも自分の降りる駅にくると目覚めるのですな。)どこいっても人間の習性は変わらんのかも知れません。

このページは1999年に書いたものです。
     
 
 
 
最後にこのページをいじったのは2004年 1月1日。
 

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