ブラス!!〜Brassed off〜

主演:ピ−ト・ホスルウェイト、ユアン・マクレガー、タラ・フィッツジェラルド
監督/脚本:マーク・ハートン
演奏:グライムソープ・コリアリー・バンド
閉鎖の危機にあるイギリス、ヨークシャーのグリムリー炭坑。この街には、指揮者のダニー(ピ−ト・ホスルウェイト)をリーダーとする長い歴史を持つブラスバンドがあった。
炭坑で働く男達は、仕事を終えた後、バンドの練習に参加している。しかし、炭鉱閉鎖に際して、みんなのやる気も衰えがちだ。
ある日、一人の女性が街にやってきて、バンドに加わりたいと申し入れる。彼女の名前はグロリア(タラ・フィッツジェラルド)。
実は彼女には、グリムリー炭坑の価値を再検討し、閉鎖が適当か否かを会社に報告するという秘密があった。
彼女の参入で、バンドは再び活気を取り戻し、夢の決勝アルバート・ホールを目指して始動し始めるが・・・。
容赦無い会社の閉鎖要求によって、家族の絆、友情は崩れ、ついにバンドは解散してしまうのだった・・・。

炭鉱閉鎖といっても、僕にはピンと来ないけれど、それによってそこに従事している人々がどんなつらい思いをしているかが良く伝わってきた。

家族の絆、友情にもひびが入り、明日の暮らしも分からない。

労働者の弱みに付け込んで閉鎖に追い込もうとする、会社のやり方、でもこれが現実なのだろう。

これは実話に基づいているんだそうです。「無慈悲なサッチャー政権」とか、政治批判も出てきたし。

彼らの場合、それでも最後に救われたような気持ちになれるのは、ブラスバンドによって、みんなの絆が取り戻せるからです。

そして、ダニー(ピ−ト・ホスルウェイト)の最後のスピーチは感動です。

彼は言います。「ここにいる彼らはいい演奏をします。しかしそれだけなのです。」

そう、確かにいろんな物は取り戻せた。しかし、生活は明日も見えない状態には変わらないのです。

救われたような気持ちになると書いたのはそのためです。

ラスト流れる「威風堂々」を聴きながら、問題は今からなんだよな、と思いました。

1