東京に行くということ。

 

いろんなめぐりあわせで東京行きを思い付いた、と言うことだったけど、具体的にはこんなことだった。

 

@当時付き合っていた人と丁度手痛く別れて、他にもトラブル続きで「もう、金沢に未練なんてない!」と強く思ったこと。

タイミングが丁度重なって拍車をかけた(どこまで本気で思ったかは別としてね)。

とは言え、東京行きを決めてから知り合った人たちで(それ以前の知り合いでも)、離れたくないなあと思う人もいる、もちろん。

A僕のHPを観てくれた東京のドクターからメールをいただいていろいろ話を聴くことができたこと。

Bこのまま金沢に残って…と考えを巡らしてみた時、気持ちが暗くなっていく一方だったこと。

C北陸は僕の出身地であり、僕のことを昔から良く知っている人が多すぎるということ。

その時はカミングアウトなんて考えられなかったから、これはかなりきつく思えた。

もちろん、親も親戚一同もごくごく身近にいる。

D身近な親友(ノンケ)に、東京に行くことについてかなりきつく反対されたこと。

「おまえは(東京には)向いていない」と言われて金沢に残ることができるほど、僕は人間ができていない。

そして、金沢に残ることの利点を考えると、見えてくるのはどうしてもノンケ向きの幸せなんだよな。

その中にはどうしても「結婚」という「地位」が含まれている。

Eそして今の僕は結婚するつもりがまるでないということ。

世間体のためだとか、子供が欲しいからだとか、そういった理由で結婚はしたくない。

それに僕は自分の遺伝子を後世に残したいとは思わない。

 

僕は「幸せになりたい」という、とおそらく誰もが持っている単純な夢をみている。

医者として生きていくのはもちろん僕の中では重要なんだけど、ゲイである自分も同じように大事にしたい。

…と書くとニュアンスが違う気もするのだが。

「人として僕個人として、ごくごく当たり前のことをより自然に近い形で実現して(幸せに)生活していく」という可能性。

それを求めて、東京という街に研修先を選ぶという形で行ってみようと思った。

当たり前だけど、東京に行けば必ずうまくいくなんて思ってはいない。

逆に苦境に立たされるかもしれない。

でもこれは進路を決める時に散々自分自身に言い聞かせてたんだけど、行かないで後悔するより、行って苦労するほうがいいと思った。

行きたいと思い、行こうと決めたのは僕自身なんだから。

 

医学的に中央が魅力的、と言うこともあるけどそれは実は後からついてきたことだった。

もちろんこれは、医者としての自分にとってラッキーなオプションだと思う。

医者として小児科医として生きていく上での理想は持っている。

だけどそれは北陸でなくては出来ないというものではない。

そう結論付けて(と言うか思い込んで)僕は東京行きを決意した。

 

甘い考え方かもしれないけど、これが今の僕の精一杯。

 

東京に行こうという想いを実現に近づけることに協力してくれた方々、そして誰よりも、こんなわがままな息子を許してくれた母親に感謝。

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が、なんにせよ、国試に合格しないと始まらないのだが…。

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