1998年10月12日月曜日/第二内科・1日目

今週から第二内科をまわるのです。
メジャー返り咲き・・・。きっついな〜、もう。
朝は起きたら8時10分。
8時半からなのに〜!!
車ぶっ飛ばして、4分遅刻でつきました。
それからオリエンテーション。
僕の患者さんは主症例がCETP欠損症。
何だろこれ・・・。
先生が質問あるかと尋ねていたけど、ま、聞かなくても調べれば分かるでしょう。
と言うか、こんな事も知らないのかと言われそうでヤダ(ふ、この小心者めが・・・)。
その後解散となって・・・。
さっそく調べるんだけど、載ってないのです。
友達(PARAPPA君)も知らないという・・・。
あちゃー、聞いとくべきだった・・・。
朝倉内科学を見てもそんな病名は載っていない。
午後から、患者さんの紹介があったので、その時に先生に聞いたら、コレステリル・エステル・トランスポート・プロテイン欠損症とのこと。
何と、この症例がNatureに載るほどの希な疾患だとか・・・。
知ってるわけね〜。
Nature読みなさいといわれるのが目に見えている・・・。
そっこーblue入ってしまったのでした。
明日から本格的に始動・・・。
前回の神経内科のレポートもあるし、やることいっぱいだけど、気合入れてこー(カラ元気さ)。

1998年10月13日火曜日/第二内科・2日目

今朝は朝9時から心電図の講義を受けました。
心電図は外来でも簡単に出来、得る情報がかなり大きい検査です。
つまりとても重要なのですが、僕はまだまた理解が乏しく、もっともっと訓練しなくてはって感じかな?(←当たり前!!)
その後ポリクリ・・・だったんですが、科によってこうも雰囲気が違うものかと感心していた。
ただの見学でした。
決してボ〜っとしていたわけではないのですが、なんかあまりやることないというか・・・。
しかも、3週間で今日だけだしな・・・。
午後から講義、その後患者さんのところに行って病歴を聴いていました。
なんか色々話していて、気がついたら1時間過ぎていました。
身体所見は明日とらせてもらうことにする。
その後、主治医に会うべく医局へ行くけど、今日もいらっしゃらない。
だけど、研究室のチーフの先生が、CETP(コレステリルエステル・トランスファー・プロテイン)欠損症についての文献をくださった。
日本語でほっとした。
実はこの病気、良く分かってきたのが比較的最近というだけで、かなり見られるメジャーな病気らしい。
日本語の教科書には載っていない、というわけで・・・。
認識を違えていた・・・。
その後、カルテと格闘していたが、よくわかんなくて参った。
明日は主治医と会えるかな?

1998年10月14日水曜日/第二内科・3日目

今朝は新患紹介の後、教授回診があった。
口腔外科では10床しかなかったからあっという間だったけど、第二内科はそうは行かない。
結局、9時半ぐらいから11時半頃まで立ちんぼでした。
疲れた〜(軟弱すぎる!!)。
しかし、来週の教授回診では、僕らがプレゼンをしなくてはならないのだ。
早いとこ、病状把握しないとなぁ・・・。
この時初めて主治医と会って、少し話を聞いた。
この患者さんについていえば、今問題なのはどちらかというとCOPDの方だそうだ(わかんない人は調べてね)。
この後、医局症例検討会。
この雰囲気も、第三内科とはえらい違いでした。
何と言ってもみんな寝ていた!!(僕もだけど)。
皆さんお疲れなんだなぁ・・・(そうそう、僕よりもモット)。
午後の講義はほとんど寝ていた。
滋養強壮ドリンクのんで体力つけた。
けどなんか調子悪くて、その後やってた勉強会でなんか気持ち悪くなってしまった。
5時過ぎになって、患者さんに会いに行って、身体所見をとらせてもらった。
皆さん、俗に言う、しろなまずって知ってます?
まあ、要するに白斑のことなんだけど、患者さんがそう言うのを僕は分からなかったのです。
雑学も重要なんですな(しかし、これは皮膚科で言ってたらしい・・・単なる勉強不足だっちゅーの!!)
後、肺の雑音が良く分からなかった。
明日また聞かせてもらおうっと。
その後、しばらく画像を観ていました。
肺のCTが大変興味深い患者さんでした。
それが終わってから、今度は神経内科のレポートの準備のために、神経内科の病棟に行って、患者さんに会ってきました。
HDS-Rというテストを行いにいったのです。
患者さんは、僕の実習期間が過ぎているにもかかわらず、快く付き合ってくださいました(感謝感謝)。
その後、その主治医の先生と少しお話して、いやいや疲れたって感じで友達とご飯食べにいって帰ってきたら9時近くでした。
あ〜、なんか長い一日だった!!

1998年10月15日木曜日/第二内科・4日目

朝は9時からミーティング、その後、内視鏡検査の見学に行きました。
検査を行う先生は手慣れたもので、バシバシ内視鏡を胃の方まで進めていました。
患者さんに、ハイつらいとこは過ぎましたよ〜、とか、もう少しですよ〜、とか、頑張ってくださいね〜、とか声かけながら・・・。
昔、一年生の頃、早期体験学習というのがありまして(かなり懐かしい)、内視鏡検査を見せてもらった事がありました。
その時やってた先生は、かなり苦しそうな患者さんに何の声もかけずにやっていて、なんか嫌なものを感じた思い出があります。
ま、どうでもいいことかもしれないけれど・・・。
でも、看護婦さんは少し恐かったかも(ごめんなさ〜い)。
しっかしきれいに見えるもんですねえ。
ルゴール染色や、クリッピングも見せてもらえて良かったです。
それから、LDLアフェレーシスという、高脂血症の治療に関する講義があって、実際にその現場を見せてもらいました。
う〜ん、これが最先端?
しかし、もうすぐ新薬の開発によって、これもあまり行われなくなる可能性もあるとか・・・。
医学の進歩はすさまじいものだね〜(僕はなかなか進歩しないのにね)。
この後午後の講義・・・。
昼食後はやはり、ねぇ〜(Zzzzz・・・)。
午後から神経内科のレポートの準備って事で、患者さんの脳底部血管のMRAのスケッチをしに行きました。
スケッチ自体は好きだからいいけれど、やはし、血管の同定が難航しました。
そもそも、なぜこんな事をすることになったかというと、神経内科の症例検討会で、僕の画像の読みがいまいち甘かったせいでした・・・。
う〜ん、核医学および放射線医学の講義に対する態度を思い出すと、ごめんなさいって感じかな。
先生の助けもあって、何とか分かった(つもり)。
ホント、Dr.Mにはお世話になりっぱなしです。
それから患者さんにあって話を聞いて、検査成績なんかを見て帰ってきました。
今日は少し早く帰ってきたのでした。
さて、今から勉強会の予習でもしようかな・・・。

1998年10年16日金曜日/第二内科・5日目

今日は朝から、助教授の回診がありました。
水曜日の教授回診とはえらく雰囲気が違いますね〜。
第二内科の病棟は5階と6階にあるんだけど、助教授回診ではどちらかの階だけだし、何といっても先生が少ない!
今日は5階だったので、6階に担当の患者さんがいる僕達は、9時半から心臓カテーテル検査の見学にいきました。
この検査は、心機能や動脈硬化を診るのに大変有用なものです。
まずその検査について、簡単に説明を受けて、検査に用いるカテーテルなんかを見せてもらいました。
スワン・ガンツ・カテーテルとか、ピッグ・テイル・カテーテルとか・・・。
これを大腿動静脈から入れて、心臓の方まで持っていくのです(ガイドワイヤーを使って)。
実際にやってるところをモニターで見たり、近くに行って見せてもらったりしました。
造影剤で、冠動脈の形状を見たりするところでは、結構鮮やかに見えて、僕達思わず歓声をあげてました(な、なんてお気楽な集団!!)
午後に神経内科の臨床講義がありました。
神経内科の教授は今年で退官ということで、今日が最後の講義です。
この教授先生は、いわゆる名物先生で、一部の学生には大変人気があるのです。
講義室にビデオカメラが運び込まれて、先生方も大勢いらしゃっていました。
講義は眼輪筋麻痺を来たす疾患ということで進んでいましたが、いつもすぐ切れる先生も、終始穏やかでした。
僕も、先週神経内科をまわったばかりだったので、結構聴いていて楽しかった(いつもこうならいいのにね)。
講義の終わりに学生から花束が贈られたりして、ここ最近、印象の薄い講義が多い中で(そりゃ、寝てるせいだけど)、久々に印象に残るいい講義でした。
夕方、患者さんに会いに行った後、勉強会をして帰りました。
今週末は頑張らないと・・・(って、いつも思ってるんだけど・・・)。

1998年10月19日月曜日/第二内科・6日目

朝は9時からミーティングっだったけど、要はただ単に出席をとっただけでした。
10時から心エコー検査の見学。
意外ときれいに見えるもんなんですね。
あれが左心、左室、大動脈弁、僧帽弁、右室、みたいな感じで。
ドップラーエコーでは、僧帽弁での血液の逆流がはっきり分かったりして・・・。
なんか僕らでも簡単に出来そうだな、なんて思ってしまいました(んなわけない!!)。
心臓の位置関係とかがいまいち分かっていないと、うまく出来ないのですね。
午後からは、カルテの調べ物したり、講義に出たりして過ごしてました。
夕方は患者さんのところに行ってから勉強会。
いつも通りの一日でした。

1998年10月20日火曜日/第二内科・7日目

朝少し早目に行って、カルテを見ていました。
というのも、今日の午後に主症例を簡単にまとめて先生の前で説明しなくてはならないからです。
先週、どうも低調だった僕は、必死にやっていたというわけでして・・・。
9時から心エコーの講義で、ジャンケンで負けた僕は被験者になって心臓のエコーを取られることとになりました。
ま、正直言って、ラッキーかなーって思ってたんですが(だって只で検査してもらえるし)。
そしたら、mild MR(僧帽弁閉鎖不全)はあるし、胎生期の弁の遺残(Chiari Network)があるっていうし・・・。
問題ない程度だって先生はおっしゃっていたけど、ちょっとショックでした。
んでもって、エコー検査なんだけど、これがとっても難しい物だったのです。
なかなか思うようには画像を出すことが出来ない・・・。
訓練あるのみなんだな〜。
10時ぐらいから、再びカルテとにらめっこ・・・。
疲れて、うとうとしていたら、友人のUGAを始め、彼のグループの奴がぞろぞろ来やがったのです。
何だろって思ったら、来週の2内の臨床講義で、僕の担当している患者さんを取り上げるとのこと。
わ〜い、ラッキー!!
ともに勉強する奴等が出来たじゃないか!!
それに、来週の講義をしっかり聴けば、僕はバッチシってことだね(楽したらイカン)。
ちょっと疲れてた僕だったけど、元気が出てきたのでした。
カルテを読み進めるうち、わかんないとこがたくさん出てきたから、今日こそは質問に行こうと思います。
夕方5時から主症例検討会。
3分でまとめてって事だったけど、僕はまとまってなくて結構オーバーしてしまった。
ま、でも何と無く分かった気がしました(今ごろかい・・・)。
その後、先生に質問に行って、山のような質問をしてきました。
なんか充実した気分で良かったなぁ、今日は・・・(そう?ホントにそう?)
 
(関係ないけど、たけしの万物創世記で免疫の話をやっていた。ものすごく分かり易くて良かったです。お勧め番組!!)

1998年10月21日水曜日/第二内科・8日目

今日は教授回診。
僕がプレゼンするのです。
事前に、主治医の先生のチェックを受けて、いざ!!
でも、話の途中で終わってしまいました。
しかも、僕は特に質問受けずに終わったし。
ありゃりゃ、拍子抜け。
んでも、終わりゃあ良いんじゃ、終わりゃあ!!
その後、教授回診にしばらくくっついていたけど、その後患者さんに会いに行きました。
不整脈が出ているので、モニターECGをやるんだそうです。
教授回診後、医局症例検討会。
みんな眠そ〜。
僕も寝ました(Zzzzz・・・)
でも、先週よりはにぎやかだったと思います。
午後、早めに帰って、神経内科のレポートをやってました。
しっかし進まないな〜。
鑑別診断がなかなかどうして・・・。
悶々としている内に時間が過ぎ、何と翌日の勉強会の勉強が出来ず終いでした(ひ〜、ごめんなさい〜!!)。

1998年10月22日木曜日/第二内科・9日目

レポートが進まないまま時間が過ぎて、朝起きたら9時。
9時!?
ち、遅刻だ〜!!
でも、9時からは只のミーティングだし、まあいいや(な、なんて奴)。
というわけで、9時半の腹部エコー検査には何とか間に合ったのでした。
腹部エコーの被験者はPARAPPA君。
肝臓、胆嚢、膵臓・・・。
これまたよく分かるものなんですね。
これなら、赤ちゃんも良く分かりそう(PARAPPA君が妊娠してるわけないけど)。
僕もやらせてもらったけど、膵臓がなかなかうまく出せないものなんですね。
思い通りに画像を出すには、やはり訓練でしょう。
それに、呼吸によってもかなり見え方が変ってくるし。
終わってからすぐ勉強会。
ごめんなさい〜、僕はギャラリーです〜。参加する資格ないです〜。
でも出てました。
午後からとりあえず帰って、レポートをやってました(神経内科の)。
夕方、患者さんに会いに行ってから、カルテをチェックしに行きました。
明日は助教授回診だからです。
それから、主治医の先生に質問に行ったら、UGAグループが僕の担当患者さんに付いて説明を受けていました。
しまった、僕も参加しとけば良かった・・・。
なんか、すでに病状把握、その他の面で抜かれた気分・・・・。
その後Dr.M(神経内科)に質問に行ったら、何と今日は当直のバイトで帰ってこない・・・とのこと。
うお〜、なんか裏目に出てばっかじゃねえか、僕の計画はぁ〜!!
と、久々にシャウトしてしまいそうになりましたとさ。
家に帰って、レポートしよ・・・。

1998年10月23日金曜日/第二内科・10日目

レポートは朝方、何とか仕上がりました。
後は感想とか書くだけ・・・。
早目に学校に行って、助教授回診のプレゼンの準備をしました。
んで、9時から助教授回診。
今日もすんなりすんでしまった。
他のみんなは結構突っ込まれてたのにね。
なんか、逆の意味で不安になってしまったのです。
その後、助教授回診に付きもしないで、患者さんといろいろ話をしてました。
軍隊時代のこととか・・・。
大変な時代だったろうけれど、とても生き生きされている。
やはり、人間何時だって青春時代の話になると心は弾むんでしょうか・・・。
午後の講義では思いっきり寝てしまいました。
でも寒くて、風邪ひきそう・・・。
夕方、神経内科のレポートを出しに行ったら、ちょうどDr.Mがいらっしゃったので、色々患者さんの話を聞きました。
最期に、いろいろお世話になりましたって事でお礼を言いました。
その後、副症例の患者さんのカルテをチェックして、家に帰りました。
大変な一週間でした。

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