今週の
「ここがへんだよ日本人」

2000年1月26日
"学校へ行かない子たち"

僕は3年間日本の中学校と定時制高校で働いた経験がある(去年の夏まで)。たったの3年だけど、学校に行かないもしくは授業に出ない生徒が非常に増えていると感じました。この生徒たちとまだよく話しするのでその心境は非常に難しいものだとつくづく感じる。

外国の方がよく日本の「甘え」を批判する。確かに日本の親にあまり甘やかさないように強く注意したいけれど、「黙って学校に行け!」で終わってしまうと逆効果の可能性が高い。だからまず子供の心境を詳しく聞くこと。青春期ということでいろいろ敏感な時期でちょっとした喧嘩だけで授業に出なくなる時ってよくあるので早めに話し合うとあまりえらいことにならないかも。問題は親があまり子に話し合う時間を作ってない。だから、知らないうちに学校に通わなくなってしまう。

親は一番責任者だと思う。学校の先生はたくさんの生徒を担当しているのでなかなかひとりあたりに時間を与えられない(頑張っているけれど。しかし、親に文句を言うだけで切りがない気がするのでどうしても授業に出たくない生徒に何ができるのでしょうか?

まず、学校は授業だけじゃない。というのは当然かもしれないけれど、悩んでいる生徒に言う必要はあると思う。例えば、学校の保健室に行って一日を過ごすとか。ベストではないが、自分の家でこもっている(もしくは外で遊びっぱなしより、学校に来て自分と似ているような悩みを感じている生徒たちと時間を過ごすうちに授業に出る余裕が出るかもしれない。

進路の話なんだけど、全日制の高校がいやだという子に定時制と通信制の高校の選択もあることを指摘したい。勉強のレベルがもっとゆっくりやってくれるし、バイトも同時に出来るのでお金の余裕のない生徒でも出できる。

この問題は自分が大切に思っている生徒たちにとってとても響く話題で子供を攻めないで心境を聞く思いやりが必要だ。今の若者が日本の将来だ。日本の将来のため、生徒たちの声を聞きましょう。

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