去年の年度末から、今年の春にかけて生命保険の資料を集めて比較検討をしたので、
その時の考え方をまとめておきます。
- 今回求めていた生命保険の概要
今回求めていた保険は以下のような物です。
- 扶養家族がいないので、死亡時の保険金は必要ない。しかしながら、
掛け捨ての物だと、在勤中しかカバーされないものが多く、かつ、早期加入
によるメリットも小さいので最低限の死亡時保険を含むもの。
- 老後のことも考えて、医療保険が終身付く、あるいは定額支払う(毎月の支払いは0)ことにより延長出来るものであること。私が老人になる頃には老人医療が無料(現在だと70歳以上が無料という地域が多い)という制度をあてにしていないのと、安心を買うために。
- 60歳で払い込みが終了すること。
- 税額控除を使うために、年間10万円程度の保険であること。
- 全期型(契約の見直しがなく、従って払い込み額が一定)であること。でなければ、健康である今入る必要がなくなります。
- 金融不安の中、保険会社自体の体力の強いもの。
- 検討した保険会社
手元に残った資料によれば、一応14社分があるようです。他にも、電話で問い合わせして、上記の条件を伝えて、該当する保険がないとの回答を得たのが3社ほどあったはずですが、社名は失念してしまいました。
条件がはっきりしているので、該当する商品を探すのは簡単なはずなんですが、大同生命以下12社は全て「定期付き終身保険」の資料を送り付けてきました。一番使えなかったのは安田生命で、とにかく会ってくれというので会ったら、持ってきた端末の使い方が分からない上、商品知識も無く、私が手元に取っておいた、簡易保険、明治生命、大同生命のパンフレットをコピーした上、「私はこれでも慶応卒なんです」と何の意味もない弁解をして帰っていきました。
- 明治生命
- 郵便局の簡易保険
- 大同生命
- GEキャピタルエジソン生命
- 三井生命保険
- 三井未来生命
- SONY生命
- Skandia生命
- 千代田生命
- 全労災
- 太陽生命
- 安田生命
- ニコス生命
- セゾン保険
- 条件に適合した生命保険
結局条件に適合したのは以下の3社のそれぞれの商品でした。
- 明治生命の「ゆとりーむE」と「パイオニアE」
結局入ったのはこの「ゆとりーむE」です。どちらも終身保険なんですが、「ゆとりーむE」は払い込み期間中の死亡時給付金が払い込みの終わった額に応じて増えていくものです。死亡時500万円(災害時は倍額)に入院給付(最大1日15,000円)と通院手術保証をつけて、124,261円/年でした。入院給付金が厚くつけられる、保険会社自身が著名で体力評価も日本の中ではほぼ最高であることがポイントでした。入院給付特約を終身に延長するには60歳時で2,691,795円が必要となります。金額的には他の2種よりもかなり高めではありますが、老人医療の行き先を見ながら財布と相談できるでしょう。
- 簡易保険の「ながいきくん」
簡易保険のホームページが有りますので、自分でプランを組めます。私の場合ですと、死亡時300万円(2年め以降倍額、災害時特約によりさらに+1倍)、疾病特約(1日あたり4,500円の他、手術、通院時にも給付がある)のをつけて106,597円/年でした。
- 大同生命の「新医療保険」
コースがいくつかありまして、7,000円コースだと、入院時で最大14,000円/日で、108,764円/年でした。ただ死亡時が140万円と少ないので結果的に選択もれとなりました。また、担当者が簡易保険について嘘の情報を流したのも問題でした。
- 教訓
- 保険のスケールメリットは非常に小さい(というより、普通同じ商品なら全くない)です。そのくせ解約時のペナルティは大きいので、目的を持って必要な分だけ入りましょう。
- 基本的に保険の外交員には「他社の製品知識」は有りません。従って、自社製品がどれだけ得か(あるいは損か)をほとんど知りません。自分で資料を集めるしかありません。中には悪質で、意識的か無意識か分かりませんが嘘をつく場合が有ります。そんな時でもその事実を証明できない(普通は口約束)ので、泣き寝入りになります。慎重に。
- 保険の外交員には自分が数百万円(へたすりゃ数千万円)の商品を売っているという自覚はありません。それにつられて、こちらでも自覚がないと大損をします。
- 一般的に団体契約の月払いよりも、年払いの方が多少安いようです。明治生命の場合で、年間で2%弱程違いました。昨今の金利から考えて、結構大きいと思います。これについては支払方法の変更が可能なはずですから、既加入の方も考えてみてはいかがでしょう。
- 今後の課題
扶養家族が出来たときに今度は定期部分を考えなくてはならなくなるでしょう。
指針としては全期型で、逓減型(死亡時保証金額が年々減るもの)を買うことになるでしょう。
- 謝辞
約束もしてないのに、保険の外交員が自宅に来るようになってしまっていたようです。同居の水谷君には御迷惑をお掛けいたしました。