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行った、見た、買ったぐぁんどれす

- グレイテスト・アニメ・グァンドレス -

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1999.3.27 新宿。雨。

東映パラスの前に着くと、どでかい看板が入り口に掲出してあるのが目に入った。 言うまでもなく

「出来はアレ。すまん、でも金は返せん」

という内容。 ガイツ党的にはオールオッケー(浅倉大介的表現)。

チケット売り場で「大人一枚」と告げると、どれを見るのかと聞いてきた。愚問である。 こんな雨の日に野郎がソロでユーがったメールなぞ見に来るはずがなかろうに。 一応「ぐぁんドレスです」と機能的に補足すると、窓口のお姉ちゃんはまるで容疑者の権利を読み上げるように 出来がアレである旨説明し始めた。
反射的にそれを「ああ、わかってます」と遮るわし。 そのあまりの反応速度にあき{れ|らめ}たようにお姉ちゃんはチケット&おつり&こういう紙をよこした。

すまん、でも金なら返せん

入場してチケットを渡すと、代わりにこういう紙を渡され記入するようにいわれる。 そう、これがあの前代未聞の「完成品ビデヨもれなくプレゼント」引換券である。

出血大サービス(文字通り)

記入し終わって係のねえちゃんに渡し、ふとショーケースを見るとテレカやパンフ、Tシャツといった定番商品に加えて

「メイキングオブグァンドレス」

なるビデオとCDが同梱された一物が並んでいた。税込み3120円。 ちょっと迷ったが、斬新アニメのメイキングビデオなんてそうそうあるものではないし、 あの鉛筆マクロスを抜き、20万いぇんドーガのヤシガニを屠り、しまいには電膿組までもぶっちぎったという 今世紀最後にして最大の斬新アニメ伝説を打ち立てた作品の数少ない修正前の証拠保全の意味も込め 一個所望した。闇に葬られてもう二度と手に入らなくなるかもしれないしな。

メイキングオブグァンドレス still now(毒)

裏にはハリウッドスタイルのアクションムービーをも凌ぐとか、制作現場スタッフによる制作悲話 秘話など、一度本編を見た後だと実に感慨深いあおりが並ぶ。 ネットワークで流したら刑事罰だーとかいってますが、ねえ。くすくす。

ほら話

おや、左下隅の方に何やら白い帯が。シュリンクラップの上からなにやら白いテープを貼って見えなくしている。 剥がしてみると

合い言葉はビーム

…大人の対応として、見なかったことにする。 でもシュリンクラップはずしたらモロバレという場当たり的かつ無意味な 応急処置がいっそう土壇場の惨状を見る者の胸に去来させる結果となっており、感涙を禁じ得ない。
ちなみにCDとビデオ合わせても本編映像は十数秒しか出てこない。テキストエディタかなんかに貼られた チロマサのメールがモニタから直うつしで長回しされたり、夢見がちでフリーキーなスタッフと目の下のクマが印象的な 谷田部監督の寒い対談など。でもこれを見るまでだれが主役なのかわからなかったので、そういう点では役に立った。 うわ、なんか絵コンテの方が本編より!

長くすすけた映画村CMや東映映画の予告編に続き、ついに伝説は始まった…
ちなみに予告編で流れていた映画逮捕もかなりヤバい出来のような気がしたというのも補足しておく。

伝説タイムチャート・ここで笑え!
15分くらいまで:何やってるのかイマイチ掴みにくいが、そこはチロマサ的と思ってと見ればわりとまとも。
20分くらい:NG大賞でマンボNo.5にのってジョグシャトルされたような映像が流れ、場内が爆笑に包まれる。ツカミはオッケー。
60分くらいまで:ガビガビのデッサングボグボのトレス線のキャラ単色の斬新な着色がなされ、 ヤコペッティ映画の残酷シーンのように連発される。おお神よ…私は恐ろしい! みんな最初はウケていたが、ほとんどそうであることがうすうす分かってくるとTVならディレクターの首が2、3個まとめて飛ぶ級の斬新映像にも慣れてしまう。
60分ごろ:第一回クライマックス。「劇場アニメだからってガンガン動かねばならないわけじゃない」と 血を吐くような気迫で訴える映像がドカーンと放出され、一同バカウケ。新宿南口ろぼも御照覧あれ!(はわわわ
終了10分前:えーと、なんっていうか、その、カメハメハ?(場内大爆笑)
な、なにがおかしい!東映だからいいじゃないか!(無関係逆ギレ)
終了:一同拍手。お疲れさん!
ED:噂では「恥ずかしいから名前伏せてくれ」とスタッフに言われたとかでところどころ真っ暗な映像が続くスタッフロール。 終了時にふたたび拍手。

なんかスタッフロールに「服装デザイン協力:ことぶきつかさ」とかなんとかって書いてあった気がするんですが、 例によって寿司屋で乾杯

無いよう

  • 広く大きな心になる
  • エヴァが許せる。カレカノもありありになる
  • アニメは別に色がついてなくてもよく、しまいには動いてなくてもいいんだという錯覚をおこす
  • キノコみたいな警察署とかスッポンポンでサイバースペースにジャックイン
  • 終わった後拍手したくなる。映画館で2度も拍手が入るアニメなんてそうないぞ!

今回は一応ロードショー公開だったので監禁小屋(パラス3)ではなく、大き目の2だったので非常に見やすかった。
いやあ、映画って本当にいいものデスね、特にこれは。
むろん、ガイツ党的に、だけどネ!
4月2日でヂ・エンドなので勤め人は明日が最後のチャンス!

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