アメリカで妊娠・出産する

このページは「妊娠・出産」を前提にしているので、
避妊・人工中絶に関しての説明は省いています。
あくまでも各個人の経験をまとめたページですので、
法律や医学的なことは専門家にお尋ね下さい。
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最新更新日 '99年12月6日 がついているのは、最近 訂正・追加された項目です。


家族計画 及び 不妊治療 出産準備(赤ちゃん用品リスト付)
妊娠したら(家庭医・産科医・
助産婦)
分娩・出産・産褥
(分娩・入院バッグ中身リスト付)
初診 法的手続き
診察・検査・各種クラス 推薦図書

1998年の米国東海岸(MD州)での体験をもとにしています。本文中の緑の文字は、全米各地から寄せられた訂正・追加情報
アメリカでの妊娠・出産に関して、本ページ内容の訂正や追加情報をお持ちの方、ぜひ
メールを下さい。帝王切開や流産、双子等についての情報もお待ちしております。
お寄せ頂いたものはお名前・居住州・メールアドレス(匿名も可)と一緒に掲載いたします。
アメリカは州や管轄公館によって規定が変わることも多いので、メールには必ず情報が該当する州あるいは都市を明記をして下さい。よろしくお願いいたします。質問もメールで受け付け中です。



家族計画 及び 不妊治療


米国では、子供を作ろう!と思い立ったカップルに与えられる一般的なアドバイスは以下のとおりです。

  1. 先天異常 Spina bifida(二分脊椎)を防ぐため、受胎にトライする最低1ヶ月前から
    Folic Acid(葉酸)が入った食物(バナナ、ほうれん草、シリアルTOTALなど)を十分にとる。
  2. 避妊ピルは受胎の最低2ヶ月前に使用を止める。
  3. 麻薬は止める。(・・・いかにもアメリカ的)
  4. カフェインの摂取量を減らす。
  5. 禁煙、禁酒、などは日本と同じ。
  6. 女性は過去1年間にPap Smear(子宮癌検査)を受けていなければ婦人科検診を受ける。
    性病検査も受けて治療しておく(出産時の産道感染を防ぐため)。


基礎体温を計る習慣のない国なので、婦人体温計は大手の日本スーパーで買うか、日本から取り寄せなければなりません。
WalMartでB-D(Becton Dickinson)社の基礎体温計(Basal Thermometer)を売っています。紫の箱入り。記録表も付いてきます。水銀は日本製のものと全然違って読みずらかったのでデジタル$9.99を買いました。終了時や検温中にも音がするし使いやすいです。K Martにも別会社のデジタル製が売られていました。(3/99 N子 GA)

他に排卵日を知る方法に 排卵日測定キット(Ovulation Test Kit)があります。普通のスーパーで、避妊具、妊娠判定キット、生理用品、膣炎用薬品等と同じ棚で売られています。5セット入りで定価$25前後です。

妊娠が困難な場合は、婦人科(Gynecologist) 特に不妊(Infertility)を専門とした医師に診察してもらうと良いでしょう。何を基準に不妊と判断するかは難しいですが、一般的に普通の夫婦生活(避妊をせず排卵日前後に性交渉を持つ)を2年間続けても妊娠しない場合を「不妊の疑い」とします。高齢などで2年も結果を待てない場合はもちろんもっと早く診察を受けられます。排卵誘発剤(Fertility Drugs)、体外受精(IVF)、配偶子卵管内移植(GIFT)はもちろん 非配偶者の精液や卵子を使った人工授精、代理母による出産なども広くおこなわれており、日本より規制が緩やかです。

また養子縁組(Adoption)も盛んに行われています。海外の縁組先では特に中国と東欧が多く、縁組斡旋・手続き料として数千ドルの費用がかかります。その場合 信頼できる良心的な業者(Adoption Agency)を選ぶ必要があります。国内では地元の新聞の「譲って下さい」コーナーに宣伝を載せるカップルもありますし、中絶反対運動の一貫としてカトリック系教会がバックアップしている妊娠サポート機関などで養子縁組をするケースもあります。

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妊娠したら(家庭医・産科医・助産婦)


まず 妊娠したらしいと思った場合、たいていスーパーで妊娠判断キット(Pregnancy Test Kit)を買ってきて、自分で検査してみる人が多いようです。これは2セットで$20前後です。このテストは妊娠反応に対して非常に感度が高い(妊娠反応が出たら妊娠の可能性が98%前後)、のですが逆に妊娠反応が否であっても妊娠している可能性はある、という性質があります。ですからテスト結果が×でも妊娠している可能性があることを心に留めておいて下さい。

(注)ここで日本なら「とりあえず産婦人科に行く」のですが、米国ではここから個人の入っている保険によって行き先・手続きが変わりますので注意して下さい。

まず、アメリカで一度もお医者さんにかかったことのない人は、今のうちに家庭医(Family Doctor/Practitioner)をみつけておくのが無難です。家庭医は たいてい個人か小人数で経営しており、子供から年寄りまでの一般的な病気を扱います。専門医の治療が必要であれば紹介状(Referral)を書いてくれます。いわば「病気の交通整理」をする人です。日本で言う内科小児科に近いですが、交通事故など救急の場合を除いて癌も風邪も結膜炎も家庭医の診察から始まります。紹介状がないと、専門医や大学病院などでは診察してもらえません。
家庭医をみつけるのは一苦労です。家から通える範囲にあることはもちろん、自分の加入している保険がきく医師であること。どの医者にかかってもカバーされるプランもありますが、たいていは保険会社のネットワークに入っている医師にかかる方が安くてすみます。保険会社に頼めば医師のリストを送ってもらえます。病気になってからでは大変なので、少なくともリストを取り寄せて目安をつけておきましょう。家族の誰かが家庭医にかかっていれば、他の家族も同じ先生にみてもらえます。


妊娠の場合は、保険会社によって、紹介状がないと産婦人科に行けない場合と、直接 産婦人科に行ける場合があります。紹介状が必要かどうかは、保険会社に尋ねるのが確実ですが、病院の受付の人も知っています。


家庭医の紹介状(Referral)が必要な場合
まず家庭医に電話をして妊娠している可能性があることを告げます。その医院で妊娠反応をみる血液検査をしてもらう場合は予約を取ります。その医師が指定する検査所へ行くよう告げられたら、家庭医の受付で検査依頼書(Lab Slip)をもらってから検査へ行きます。
検査結果は院内ならその場で、検査所はふつう翌日にわかります。検査結果が○であった場合は、産科に予約をとります。家庭医が産科医に紹介状を書いてくれます。1日前後でできます。

家庭医の紹介状がいらず、直接産科に行ける場合
産科医に関しては特に大切なのは、家から近いところにある、ということです。出血などの異常があった時にすぐ診てもらえるからです。
ただし緊急の場合を除いて診察には必ず予約がいります。初診も、日本のように保険証を持ってフラッと行くことはできません。必ず電話で初診の予約をします。看護婦(Registered Nurse)や助手(Aide)は空きが多いですが、産科医(Obstetrician)だと1週間〜2週間ぐらい、混んでいる医院では3週間先になることもあります。

産科医ももちろん加入している保険がきく医師でなくてはいけません。その上、産科医は特定の病院でしか医療活動ができないので、産科医を選ぶということは出産する病院を選ぶということになります。産科医は妊娠経過を見るために通い、出産は設備の整った大病院(大学、宗教団体、郡政府の病院)で行うのが通例ですから、自分が出産したい病院を選んでから、その病院と提携している産科医を選ぶことが大事です。
日本では産婦人科医でひとまとめにすることが多いですが、アメリカでは産科医(Obstetrician 略してOB)と婦人科医(Gynecologist)を区別するので予約の時は注意しましょう。

アメリカの助産婦の一人として情報に付け加えていただきたいと思うのは、アメリカでは、助産婦による出産が増えて来ていることです。その原因にはいくつかありますが、妊婦検診のおりに医師より時間をかけて妊婦さんの生活全体の話を聞いてくれること、出産の時にできるだけ自然に近い、良い経験ができるよう援助してもらえることなどがあげられます。私の住むワシントン州では100人のうち7人以上が助産婦による出産です。アメリカの助産婦は日本の助産婦より業務範囲が広く、妊娠の診断 、妊婦検診、出産はもちろん、婦人科検診、処方箋、簡単な病気の治療も外来で行います。予約や保険については医師の場合と同じことが言えます。ワシントン州の場合は産科と婦人科(助産婦も含む)は Primary Care Providerの紹介状なしに直接かかって良いことになっています。自宅や産院での出産は少数で、ほとんどが提携病院の産科病棟を使って出産を扱います。(8/99 Sachiko Oshio, なでしこのページ WA)

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初診


日本では男性が付き添いで産科医を訪ねるのに多少抵抗があるようですが、アメリカでは平日でも夫や恋人が診察に同伴します。診察室にも一緒に入って超音波画像を見たり、胎児の心音を聞いたりします。

初診の内容は日本とほぼ同じです。
保険カード(Insurance Card)の提示を求められるので忘れないように持って行きましょう。

  1. 身長、体重、血圧検査
    日本では妊娠中の体重増加は8kg前後ですが アメリカでは13〜20kgが許容範囲です。

  2. 内診
    子宮内診の他に、性病の検査と、過去1年に子宮頚癌検査(Pap Smear)を受けていない場合はそれも行います。

  3. 問診
    質問の内容は日本とほぼ同じで、妊婦の病歴やアレルギー・過去の妊娠歴・避妊法・服用中の薬、家族の持病や先天異常の有無などです。日本と違うのは 飲酒の頻度・一日のカフェイン摂取量・麻薬使用の経験をきかれることぐらいです。
    アメリカも日本も赤ちゃんは最終月経日から280日(40週)で生まれるのは同じですが、日本は10ヶ月、アメリカは9ヶ月で計算します。妊娠経過には週数を使った方が誤解がないでしょう。

  4. 尿検査
    蛋白や糖分など、日本と同じ検査内容です。

  5. 血液検査
    妊娠反応・ホルモンの量や、血液型とRh型を調べます。希望すればAIDSの検査も含めて一度にしてもらえます。ただし検査は医院内で行う場合と、医師が指定する検査所で検査する場合があります。検査所に行くときは検査依頼書(Lab Slip)をもらいます。結果は数日後 産科医に直接届きます。


診察が終わると次回の予約をします。妊娠27週目までは4週に1回(以後35週目までは2週に1回、その後週1回)のペースで診察を受けます。次の診察が8週目を越えていたら、超音波(Ultrasound, Sonogram。エコーとはあまり言いません)の検査を受けるように言われるでしょう。これも、検査依頼書をもらって指定の検査所に行きます。

診察や検査の代金支払いは、保険によって変わります。診察基本料金(Co-payment)を払う保険加入者は、その場で払って帰ります。基本料金がいくらかはたいてい保険証に書いてありますが、自分の料金を知っておくと便利です。医療費や検査費の報告書(Statement)は自宅に郵送されますが、3ヶ月や4ヶ月後れで忘れた頃に請求書(Bill)が届くことも多いでしょう。

また日本と違うのは、妊娠反応が出たら即 医師から妊婦用ビタミン剤(Prenatal Vitamin)の処方箋(Prescription)が発行され、毎日飲むように指導されます。このビタミン剤は処方箋が必要なことからもわかるように、鉄分などが多く含まれており、妊婦以外の人が服用するのは大変に危険です。子供さんがいる家庭では小さい子供が開けられない容器(Child Protection Cap)のものを購入しましょう。 ビタミン剤はスーパーなどで薬品を扱っているセクション(Drug Counter)へ行って 処方箋と薬品処方箋カード(Prescription Card。保険カード Insurance Cardと兼用の場合も有り)を提示すれば、保険がきくので安く購入できます。

将来 日本へ帰国するつもりの人は、日本の役所に妊娠届を提出し、母子手帳を申し込むとよいでしょう。交付条件が市町村によって異なるので早めに問い合わせましょう。 英語版の母子手帳は (財)家族計画国際協力財団 (TEL 03-3268-5875)で入手できます。アメリカには政府や自治体発行の母子手帳はありません。

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診察・検査・各種クラス


産科医の定期検診では、日本と同じく、毎回 血圧・体重測定と尿検査があり、10週目以降ぐらいから 胎児の心音測定と子宮底長の測定をします。
検査所で行う検査については、原則として検査結果は異常がみられた時のみ産科医からその旨を伝えられます(通常電話連絡)。結果が知りたい時は、産科医に電話して尋ねるか、次回の定期検診で尋ねましょう。

10週目ごろに 超音波検査(Ultrasound)を受けます。検査の1時間前までに大量(32fl oz.前後)の水やジュースを飲み、トイレに行かずに検査台に上がります(けっこう辛いです)。経膣プローブに切り替える時は膀胱を空にするように言われます。羊水が十分にある中期以降の検査では水分を摂取する必要はありません。
産科医は二つ以上の検査機関と契約していることが多いので、検査所は選べるなら保険のきく所にしてもらいましょう。1回目(心音と着床位置を確認するための10週前後)の超音波検査は保険がききますが、内臓や羊水を観察する18週前後、胎盤や胎児の位置を確認する出産直前、の2回は自己負担の場合もあります。地域差がありますが1回$300前後です。

最初の超音波検査では子宮外妊娠、胞状奇胎、双子、流産につながる異常など、心音だけでは確認できない状態がわかります。検査結果で異常が発見された場合の他、出血や腹痛などがあったり、基礎体温が突然下がった時も産科医に診察してもらい、再び超音波検査や血液検査を受けます。血液中の妊娠ホルモン値を調べ、非妊娠状態になった場合(流産)は、問題がなければ次の妊娠まで3ヶ月待つように言われるだけで、日本のような子宮洗浄は行いません。ホルモン値が下がらないなど子宮内容物が残っている場合は掻爬手術(D&C)を受けます。
流産は全妊婦数の20%近くと頻繁ですが、流産が3回になると習慣流産の扱いを受け、夫婦で遺伝検査(Genetic Exam)などを受けて詳しく調べる必要があります。

妊娠中期以降の超音波検査で異常がみられた場合は再検査、あるいは専門の胎児医(Prenatologist)のもとで詳細超音波検査(Level 2 Ultrasound)や羊水検査(Amniocentesis)を受けます。

18週前後に希望者にはトリプルマーカーテスト(Triple Marker Test)が行われます。これは血液中のAFP, HCG, uE3の数値によって、二分脊椎やダウン症の可能性を調べる検査です。要領は普通の血液検査と変わりません。この検査では ダウン症でないのに陽性反応が出ることがあるので、検査結果が「異常あり」でも100%ダウン症であるとは限りません。

超音波検査やトリプルマーカーテストなどで問題が見られた場合、あるいは妊婦が35歳以上の場合は、希望者のみCVS検査羊水検査(Amniocentesis)を受けます。染色体異常を調べるための検査ですが、胎児に影響を与えかねないので先天異常の確立が検査の危険度を上回った時のみ行われます。

20週目をすぎた頃から両親学級(Birth Education Class)の申込みをしておきます。 クラスはあまり早くに履修すると内容を忘れてしまいがちなので、出産の1ヶ月〜2ヶ月ぐらい前に取りおわるスケジュールにします。ただし地域によっては満員になることも多く、また自分の休暇や産休などとの調整もあるので予約は早めにしましょう。クラスは平日の夜5,6回のものや、週末に集中して行われるものなどがあります。
日本では「母親学級」と言いますが、アメリカでは出産コーチ(たいてい夫)と二人で受講するのが普通ですし、クラスも立ち会い出産前提で進められます。出産予定の病院でクラスを履修すると割引がきくことがあります。
他に「育児クラス(Infant Care Class)」「母乳クラス(Breast Feeding Class)」などが一般的です。出産後は日本のように長い間入院しないため、沐浴や授乳のしかたを病院で習う機会はほとんどありません。身近に赤ちゃんがおらず新生児や乳児の世話をしたことがない人はこのようなクラスも出産前に取っておくと安心でしょう。

28週前後に糖尿病テスト(Glucose Test)を受けます。これはグルコーラという飲み物を飲んで1時間後の血糖値を調べるものです。Rhマイナスの人はRh因子の検査もこの時期に受けます。検査所によっては前夜12時以降 水分以外を取らない状態で検査に臨まなければならない事もあるので 事前に産科医やスタッフにたずねておきましょう。

30週ぐらいになったら 出産予定の病院のツアーに申込みましょう。たいていの病院は平日の夜や週末などに分娩産科の無料ツアーを行っています。24時間体制、夜間入口、母子同室で陣痛から産褥まで一環して行える部屋(Birthing Room)、新生児集中治療室(NICU)の有無、病院の雰囲気などを知るのに良いチャンスです。立ち会いできる人の数、カメラやビデオの持ち込み許可、帝王切開などの質問にも気軽に答えてもらえます。

同時期に病院の前登録(Pre-Registration)もすませておけば、陣痛で駆け込んだ時に書類の山と格闘せずにすみます。前登録の申込書はたいてい産科医のオフィスで手に入ります。記入事項は簡単なもので、郵送で受け付けている病院がほとんどです。
出産予定日1ヶ月前ぐらいに身分証明書(運転免許証など)と保険カード持参で病院に行って前登録が完了します。引越しやその他の理由で、前登録をした病院で出産しないことになった場合は、必ず病院に連絡しましょう。
病室(個室、相部屋など)や食事の種類、硬膜外麻酔薬使用(麻酔医利用)の有無、帝王切開、など保険でカバーされる額が事情によって変わるので、事前に病院に推定費用をきいてから保険会社に連絡すればいくらぐらい自己負担になるのか見積もりできるでしょう。現在 普通分娩で2日 帝王切開で3日が、保険でカバーされる期間になっています。

この頃に小児科医(Pediatrician)も探しておく必要があります。子供のいる知人や、産科医に紹介してもらうと安心でしょう。小児科医も、もちろん家庭医・産科医と同じく、加入中の保険がきくかどうかを確かめましょう。小児科医には必ず出産前に会いに行き、24時間体制などについて確認しておきます。出産後、病院側が指定の小児科医に連絡をとってくれます。州の法律によりますがたいてい24時間以内にその医師が病院に来て赤ちゃんの診察をしてくれます。週末に産まれても来院してくれます。
指定していない場合は病院側が任意に選んで小児科医に出頭を依頼します。しかし指定医を選んでおけば、あなたの赤ちゃんの産まれてすぐの状態(体のサイズ、新生児黄疸の具合、異常があればそれも)を診てもらい、生後2週間の検診時に成長や回復の度合いを比べてもらえるのでより安心です。

35週前後に最後の血液検査を行います。主に妊娠貧血を調べます。
同じ時期に内診で子宮組織を取り、ベータ ストラップ テスト(B-strep Test)を行います。これは赤ちゃんが産道で感染するおそれのある細菌の有無を調べる検査です。陽性の場合は分娩時にペニシリンを使用します。分娩室でこのテスト結果をたずねられるので、陽性(positive)か陰性(negative)かを良く覚えておきましょう。また早く生まれる場合もあるので分娩や入院に必要なものをバッグに詰めて準備しておきましょう。バッグの中身は
分娩・出産・産褥のコーナーを見て下さい。

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出産準備


日本のような高品質で抗菌除菌がほどこされた(高価な?)ベビー用品を異国で揃えるのは大変です。しかしどこの国でも赤ちゃんは生まれ育っているもの。あまり神経質になる必要はないと思います。アメリカはリサイクルが盛んなお国柄らしく お古を譲りうけることが多々あります。レンタルは日本ほど盛んではありません。ただし、ベビーベッド(Crib)や カーシート(Car Seat)の中古品は必ず米政府の安全規程に合った物を使いましょう。

親戚や同僚など身近にアメリカ人がいる方はベイビーシャワー(Baby Shower 臨月を迎えたお母さんのために皆が赤ちゃん用品を持ち寄るパーティー)を開いてもらえるかもしれません。実用的な品物が集まるチャンスです。もちろんベイビーシャワ以外にも、プレゼントやお古を頂く機会があるでしょう。

贈り物をする立場の場合は、まずお母さんになる人が気に入ったキャラクター(くまのプーさん、ディズニー等)やテーマ(カントリー調、ビクトリア調等)で統一するつもりなのかどうかを確認します。また、赤ちゃんが男の子の時はブルー 女の子はピンク、性別不明の場合は白、ベージュ、黄色などを選ぶことが多いのですが、性別によるステレオタイプを嫌ったり、特定の会社の製品をボイコットしている人もいるので、その辺は妊婦本人や家族、ベイビーシャワー主催者などに尋ねてさぐりを入れましょう。また「見た目が可愛いもの」より「実用的なもの(可愛いに越したことありませんが)」が喜ばれるようなので、その点も考慮してみて下さい。

アメリカで一般的に準備される赤ちゃん用品のリスト(新生児向け)こちらに詳しく書き出してみました。贈り物をする時の参考にもなりますのでご覧下さい。

デパートのベビー用品売り場の他に、アメリカ国内でベビー用品を扱っている大手の会社は、次のような所があります。

その他 Yahooのベビー関連企業カテゴリにたくさんあります。

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