勤務している学校での実践と課題と感じていること
16 May. 2005
【実践】 身近な材料を使った実験・観察
1年生の理科では、4月にプロローグとして野外観察の時間を設けている。
理科の授業をすすめるにあたっては、「まず自分で予想をたてて実験・観察し、予想と結果を比べてどうしてそうなったのか考えることが大切」と強調した。そのことを踏まえて、観察の時間では特に以下の点を指導した。
・学校の敷地を東北側・東南側・西北側・西南側とほぼ4等分し、平面図を見ながら特に生物の多そうな範囲を学級の観察範囲として選ばせた。(学校の敷地をゆっくり歩いて一回りするのにほぼ1時間かかり、50分授業の中で敷地内すべてを詳細に調べることは無理があった。)
・出発前に、観察する範囲に植物が何種類・動物が何種類いるか予想させ、観察結果と予想を比較するよう指導した。
・観察範囲内の生物をできるだけもれなく確認するために、まず視野内を概観してすぐに見つかる生物を記録し、そののち目線を低くしたり石をどけたりして詳細に調べるとよいことも紹介した。
生物が多いと考えられる範囲を1年生の3学級で選ばせたところ、「植物が日光を必要とすると思うので東南側」、「植木の下の土に生物が多いと思うので西北側」、「校内のようすをあまり見ていないのではっきりわからないがおそらく西南側」となった。また、生徒が予想した種数は各学級とも、植物20種・動物10種程度であった。
実際に観察すると、いずれの範囲でも植物30種・動物15種程度であり、予想以上に多くの生物が確認された。後日書かせたレポートの中には、「学校全体には何種類いるのか確かめてみたい」などという感想が多かったほか、「予想よりたくさんの動物が確認されたのは、春になって花がたくさん咲いていて、その花に集まってきた虫が多かったせいだと思う。」というように、気候と関連させた考察もみられた。このように、得られた結果をもとに自分の考察を表現できる姿を今後も評価していきたいと考える。
【課題と感じていること】
授業での導入は必要最小限の注意事項等を簡潔に確認して、実験・観察の時間を確保することが大切だが、今の自分の授業では説明時間が長くなっている。改善のために、生徒に周知する必要のある内容をよく検討すること、確認事項が多い場合は掲示やプリントを有効に使っていくことを考える。
また、学校のまわりには自然の残された川や山が多い。野外観察の対象を校区にまで広げると、さらに多くの動物や植物が確認できると考えられる。校区でみられる植物や動物の分布状況を把握して身近な教材として活用するために、さらなる事前調査が必要と考えられる。