RealMagicHollywoodPlusをコンポーネント出力可能に
DVDの情報をいろいろ見ていたら、「Eugene's
DVD player」というソフトが有る事がわかった。それはHollywood+上で動き、リージョンやマクロビジョンの設定やスキンの変更なども出来る高機能なプレーヤソフトだ。
しかも、TV出力の設定に「コンポジット+S」のほかに「YUV」と「RGB」と言うものまである。「YUV」というのは言うまでも無く日本で言うコンポーネント接続の事だ。これは早速試すしかない。
ただし、これは映像出力にADV7175Aというチップが使われている場合のみ保証されるみたいだ。ADV7170というチップを使ったものも動くかもしれないらしい。Bt8xxというチップを使ったものはだめのようだ。
このADV7175というチップ。データシートを見ると10bitDACが4個入っていて、コンポジット×2+S端子・コンポジット+RGB・コンポジット+YUVの設定が出来るようだ。しかし、ボードを見るとDAC・Aが未接続になっており使われてない。もしコネクタに出ていればコンポジット+コンポーネントという組み合わせも出来るかも知れない。
まずはケーブル作り
まずケーブルを作る必要がある。しかしHollywood+にTV出力に使われているコネクタは、MiniDin7ピンだが、なかなか手に入らない形のものである。しかし、いろいろ見ていたらMiniDin8ピンの物が使えそうだ。¥200ぐらいだし、まずは買ってみる。
そしてHollywood+にさしてみた所見事に刺さった。「Eugene's
DVD player」の配線図を見ても、8ピンの物で大丈夫そうだ。ちなみに下の図が配置図。
3 GND 4 コンポジット/Cb(U) 5 GND 6 S端子のY/Y(Y) 7 NC 8 S端子のC/Cr(V) |
早速細めの75Ωのケーブル(Fujikura 1.5C2V)と手持ちのRCAジャックを使いコンポーネントケーブルを作成。RCAジャックは本当は色を変えたかったが、手持ちが青と白しか無く、2色ではかっこ悪いのでいっその事全部青にしてしまった。一個100円もしない安物だがテストだから良いか。
いくら1.5C2Vとはいえ3本束になると結構太い。そのままではMiniDinのコネクタに入らなかったので根元のケーブルを保護する部分を取ってしまった。これでぎりぎり入る。後は、細かいところをはんだ付けして完成。全部で500円もかかっていない。
ちなみにこのケーブル、コンポジット+Y/C分離ケーブルとしても使える。最近貧弱なSケーブルが嫌でわざわざYとCを分離させ一本ずつ太い線を使って接続している人がいるが、そういった目的にも使える。
自作のコンポーネントケーブル
接続
早速、買ったばかりのコンポーネント入力付のテレビに接続してみた。
ところがっ!!
なぜか同期が取れなくて画面が流れてしまう。なぜだろう。PALなのかなと思いPALの設定にしたら画面の流れ方が違うので、PALではないはず。
YUVの順がYCbCrの順番ではないのだろうか。ためしにUとVは入れ替えてみた。コンポーネントのYはYUVのYだろうと疑ってなかったからだ。
しかし結果は同じ。色が少し変わっただけ。とりあえずあきらめた。
でも良く考えたら同期が取れないのは、同期信号が乗ってる輝度信号Yがおかしいはず。そういえば、Yだけ合っていると信じていたため接続を変えていなかった。もう一度良く調べると、YとCrが逆になっていた。コネクタをはんだ付けしてると良くあることだが、表からみたピン配置と、裏から見たピン配置を見間違えていただけだった。なんとした初歩的なミス。
もう一度接続しなおして見ると見事に映った。やったーー!!
実は、最終的に接続したのは別の機器でSHARPの液晶テレビが会社に転がっていたためそれでテストをした。だから普通のプレーヤ&TVとはまだ比べて綺麗かどうかは分からない。
しかし、Hollywood+でもコンポーネント出力可能であることは分かった。本気で使うときはもうちょっとまともな、出来ればBNCコネクタで作りたい。