1月5日 Wed 第111日目 晴れ 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。m(_ _)m 正月気分はまったくなく、一日からガンガン働いてました。一月三日、落馬。裸馬に乗っているときに、ゴードンが後ろで鞭をピシリ。驚いた私の馬がはねて、腰から着地。いてーよ。(T_T) でも、ゴードンは「Oh, sorry. Are you OK?」と、あまり悪びれる風もなく、笑っている。笑い事じゃないっちゅーねん。私が思うに、こちらの人は、日本より馬の扱いが適当である。こちらの人に言わせれば、日本やドイツは乗馬に対して厳しすぎるらしいのだが。まあ、このことについては、また今度ゆっくり語りたいと思います。 落馬したけど、その日の夜は、ゲイルが夜勤(ゲイルは助産婦の仕事もしている)のため、よるごはんがなかった。そのため、帰り道、Yanchep National Parkのなかにあるパブにて、食べつつ飲みつつ。う〜ん、仕事の後のビールは、やっぱりうまい!(^^) 12月31日に一人でエスコートしてから、2度、一人でエスコートに出た。日本人ではなく、現地の人。2時間の長い道中、まったく口をきかないわけにもいかず、英語で一生懸命話し掛ける。オーストラリアは、いろんな人種がいて、英語が話せるアジア人なんてたくさんいるから、私が英語を話せないんじゃないか?なんて配慮はまったくなく、ガンガン早口で話し掛けてくる。だから私の口癖は「Speak slowly, please.」になってしまいそうだ。(笑) そして今日、早朝から大仕事を任せられていた。私がいま住んでいる場所から、stablesまで車で10分ほどはなれている。3.5から4.5kmくらい。いま住んでいる場所にも、馬が数頭いて、そのうちの1頭をstablesに移すことになった。もちろん私が。しかも車でではなく、馬に乗って。つまり、馬で出勤することになったのだ。冗談かと思ったら、どうやら本気らしく。かなりの距離、しかも車もかなり往来している道路。そして今は夏。馬の大嫌いなハエがたくさんいる。 移すことになった馬は、ライトニングというサラブレッドの牝馬。サラブレッドは、他のどの種類の馬よりも、神経質だ。実は、乗馬にはむいていない。しかも、このライトニングという馬が、いやにハエを嫌っている。道中、野菜畑の横を通らなければならないのだが、そこがまた、異常なハエの量。いやな予感がしていた。 そして、朝7時、ライトニングに乗って家を出た。出発から、すでにハエを嫌って、じたばたし、一向に進もうとしない。ハエを追い払おうと、首を振るわ、跳ね上がるわで、まともに歩けない。そしていよいよ、恐怖の野菜畑に差し掛かった。とんでもないハエの量に、ライトニングは「Crazy」になったとしかいいようがなかった。絶対落ちる、もう鞍の上には乗っていられない。そう思い、下馬し、ライトニングを引っ張って歩く作戦に出た。が、これが想像以上に大変だった。 引っ張っても、引っ張っても動かない。かと思えば、狂ったように走り出す。しかも、車道に出ようとする。「車がきたときに、車道に出たら...。何かの拍子に、手綱を放してしまったら、一体どうなるんだ...。」そんな不安がよぎる。すごい力に、引っ張られ、引きずられ、押し戻され、押し返し、約1kmくらいの距離だったと思うのだが、ライトニングが半狂乱なら、こっちも半狂乱で、「ふざけんなー!まっすぐあるけー!ばかー!!」と、日本語で叫びながら、半泣きでつれてあるいた。「絶対ムリだ。何でこんなこと、私にさせるの?もう二度とこんなことしたくない」 そしてやっとハエが少なくなってきた道で、もう一度騎乗したが、手も足もしびれきって、自由に動かない。「どうしよう、まだ半分しか来ていないのに。」気はあせる一方だが、相変わらず、ライトニングは落ち着かない様子。それでも、誰か助けてくれるわけでもなく、自分ひとりでstablesまで連れて行くしか、道はない。途中、落馬もした。が、何とか1時間以上かかってstablesへ到着した。 やっと着いた。休むひまも、容赦もなく、stablesでの仕事が待っていた。なぜか、涙があふれた。一人ではできそうもないが、絶対に一人でこなさなければならない。そして、何とかやり通せた。そういう圧迫感との戦いと、それからの解放に、涙が出たのだと思う。周りのみんなは、なんで私が泣いているのかわからない様子だった。「もう二度としたくない」というと、「どうして?みんなやってるよ」と。ここの人たちにとっては、馬を運ぶだけの簡単なこと、かもしれない。が、やっぱり私にとっては、とんでもなく大変なことで、心も体も、疲れきってしまった出来事でした。 |