Ten O'clock, Wednesday
 
<水曜、夜10>

サウンド・ストリート印象編


甲斐よしひろのサウンド・ストリート

内容はさまざまでした。そして、1回の番組につき曲が 6,7本かかっていて、それを私は正味5年半ぐらい聞いていたので、思えばものすごい数の曲を聞いていたことになります。後半になってきたら、“近頃あまりいい日本の曲がない。”という理由で、洋楽もかかるようになりましたが。印象深かったのは“ジャックス編”“男と女の妖しい話”“矢野顕子編”、チャゲアスを誉めていたこと、“べースの長岡さん、甲斐バンド脱退編”、学園祭で起こった危険な出来事、アコースティック・ギターで行われた“カラオケ大会”あたりでしょう。

ほんの少しの断片しかご紹介することはできませんが、とりあえずどんな様子だったかつらつら書いてみようと思います。


ジャックス

いろんな曲がありました。その中でも私の記憶からしていちばん印象深かったのは、なんといってもジャックスです。ジャックスとは、グループサウンズの後半(間違っているかもしれませんが)に登場して、あまり売れなかったかもしれないけれど、一部の熱狂的なファンに強烈に指示されていたという、伝説のバンドです。そのリーダーだったのが早川義夫。活動の時期・期間など、詳しいことは私は知りません。彼らの全盛期を知りませんから。でも、あまり長い期間は活動していなかったように記憶しています。随分昔、「サルビアの花」という曲が “もとまろ” というグループによって歌われ流行ったことがあったのですが、早川義夫はその作曲者でもあります。

ジャックスは、どこかドアーズに似た雰囲気がありました。残念ながら私はその音を消してしまったので、音を聞いて懐かしむこともできなくなっているのですが、甲斐よしひろは彼らの曲に特別の想いがあったようです。特に“何処へ”という曲は非常に印象深い曲だったので、私はその歌詞の断片を今でも記憶しています。早川義夫の声はどこかそら恐ろしい深みのある雰囲気を持っていました。

男と女の妖しい話

これは実はこの番組ではシリーズ化されていた話題です。・・でも極たまにしかやりませんでしたけど。

ある女の子のはがきに、自分の両親にそういうことがあることを目撃してしまったことが書いてありました。甲斐はその子のためにこの特集を組んだそうです。“両親は始めはなにかはずみのようなことで君たちを生んだかもしれないけど、必死になって苦労して育ててくれている。好きやない。愛しとろうが、おやじとおふくろ。”・・・いい言葉だと思いました。両親の男女の秘め事はそっとしておいて触れるべきことではないけど、そういうものがあることはちゃんと踏まえておくべきだ、ということも言っていました。大事なことなんだ、と。

ここでかかっていた曲もまた素敵でした。代表的なものを一曲。男と女の妖しいテーマ(下田悦郎) ・・・こういうの、ほんとによくNHKでかけたなぁ、と思います。内容がなにせ、ホテルでの出来事を歌っているのですから。でも、いやらしい雰囲気のまるでない、きれいないい曲だと思います。きっとこれもここのプロデューサーである、湊剛さんの始末書もんだったんでしょう。

この特集は好きでした。こういう話題って他の番組で聞けるようなものでもなかったし。


矢野顕子

甲斐は矢野顕子の大のファンで、彼女をこの番組に何度かゲストで呼んでいました。この特集で、私も彼女の大ファンになりました。今でも。

“ごはんができたよ”という矢野の曲があります。女の子が外で遊んでいるのだけど、だんだん暗くなってきて、かあさんがごはんができたよ、と呼びに来てくれる時の歌です。この曲にはとても深いものがあって、 “いい人にも悪い人にも、どんな人にも夜がやってくる。。”という内容の部分があります。ここのくだりを矢野のあの澄んだ声で聞いた時、なにかちがう大きな世界を見せてもらったような気がして、だから私は彼女の曲がいっぺんに好きになったのでした。甲斐もここの部分をとても気に入っていたようです。ちなみにこの曲のバックは、あの YMO です。

余談ですが、この曲のエンディングのあたりに、 “辛いことや泣きたいことばかりなら、帰っておいで。” という内容の詞があります。家族から離れて初めてひとり暮らしをして寂しかった時に、この歌にどれだけ助けられたことか。。。

そういえば、矢野の娘が生まれた時、その名前が “美しい雨と書いて「みゅう」と読むんだ。いいよなぁ、この名前。” と甲斐が感動していたことも印象的でした。



続き >>> サウンド・ストリート印象編 その2

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