PCP
1-(1-phenylcyclohexyl)piperidine
「PCP」、俗にエンジェルダストとも呼ばれる違法薬物。解離性麻酔剤に分類される。
中枢神経に作用する。
5〜10mgを一回量とし、経口、スニッフなどの方法で摂取され、作用は4時間から6時間程度。その後、抑うつ状態になることがある。
孤独感や体から魂が抜け出たような感覚などを引き起こす。
1963年に外科手術麻酔剤として特許がおりたが、麻酔から覚醒する際に 妄想・自分を見失う などの症状が起こるため、人間には用いられなくなった。1967年には動物麻酔剤として使用されるようになったが現在は非合法ドラッグである。
サイケデリックスというよりは浮遊感、「無」の感覚、苦痛の緩和、認知の変化などである。
麻酔剤として利用されたことからもわかるように呼吸には影響しない。
使いすぎると意識が混迷し、死に至る。また判断力が低下して事故死する可能性もある。
精神病のような反応をひきおこすことでも知られ、(というかこれがもっとも悪い問題)
予想不能で危険。激しい症状をともなう。
気分の変化 :妄想や興奮、抑うつ、不安、急激な気分の変化、死の恐怖、暴力など。
身体の変化 :発汗・嘔吐・顔面の筋肉の硬直・つっぱった姿勢など。
精神病的な反応は、短くて数時間、長くて 2週間ほど続く。
(緊急時の鎮静にはジアゼパム・またはハリペリドールなどを)