キノコを食べました
初回は見事にバッドトリップ。小さい頃に見た、忘れかけていた思い出がよみがえるし、わけわかんない恐怖感に襲われるし、ポスターは不気味に微笑みかけてくるし、モナ・リザがゴッホの星十夜みたいな感じに思えてくるしで恐かったです。自分で書いた文字が中国の呪いに思えた時はもうダメだと思いました。
二回目はすばらしいトリップでした。
食べたのは乾燥クベンシス1グラム。ところどころ青黒い色が出ているキノコを、細かく粉にしてたまごスープと一緒に飲みました。味もにおいもなく、美味しく飲めました。
音楽をかけ、効き始めるのを待っていると、30分くらいしてなんだか頭がカーーっとしてきました。と同時に体も重くなってきたんだけどここで横になると眠ってしまうので、ガマンして起きてました。
そしたら どんどん気持ちよくなってくる・・・。かがみを見てみると、瞳孔が開いてたんで、効いてきたのが分かりました。んで、パソコンつけてウニョウニョスクリーンセーバーをじーーーっと見てたんですが、普段の時では感じられない模様とか立体感があっておもしろかったです。自分の好きな色調とか出てくると、意味なく笑っちゃったりして、もうメチャクチャでした。
で、どんどん気持ち良さが増してきて正気じゃなくなってきて、目を見開いたままウロウロ歩き回ってたみたいです。いまでもよく覚えてないんですが、キノコをあと1グラム食おう!とおもったみたいでフラフラしながらキノコスープつくって飲みました。(後で机の上に乗ったスケールを見て笑えました。そんな状態でもきっちり重さを量っていたみたい。)そのころはブッ飛んですでにあまりの気持ち良さに我を忘れてたみたいです。
でもブットビの本番はその後でした。
追加のキノコスープを飲んでしばらくしてから、もうかなりフラフラになってベッドに倒れこみました。
音楽を聞きながらどんどん気持ちがよくなってきて、至福の世界に身をゆだね、気がつくと青空を飛んでいました。あまりの開放感と空の色の美しさ、浮遊感に恍惚としていると、雲の上に光輝く神殿があったのです。美しく動く模様、輝く雲・・・。限りないやさしさと幸福感につつまれ、私はその中をしばらく飛びまわりました。そのころはもう体の気持ちよさも、心の気持ちよさも絶頂に達していて、ちょうどそのときにかかっていた音楽のためでもあったんですが、神殿の中にはきれいな女神さまがニッコリ笑いながら、ゆらゆらと手を広げて歌っているのです。後光がさし、淡いピンクや黄色や水色の光があたりをゆっくりと漂い、あまりにありがたい光景で、うっとりと見つめていました。いままで自分がやってきた全てのことが許され、消えていくような感覚で、(私は宗教は信じていないのですが)「ああ、神様はいたんだ・・・」と思いました。
時間という概念そのものが消失し、何かを考えようとするのですが、集中することはできずに 波に覆い隠されるように流されていきます。
その後も自分の理想とした世界が展開され、何かに包まれているような絶対的安心感と、恍惚が続きました。
ふと目をあけて見た壁は神殿の一部に見え、まるいライトは宇宙船?みたいでした。モノのまわりに虹みたいな色が見えて、見なれた部屋が別世界でした。
しかし・・どんなものにも終わりは来るもので、キレ際はちょっとダウン。だんだんと神殿のようなイメージは消え初めて、逆にいろんなものが邪悪なモノに見えました。鏡をのぞくと自分の顔が緑色で目のあたりがブレていて気持ちわるいし、(もともと目が悪いんですけど)バッドにならないように布団かぶって、レモン果汁にお砂糖ぶっこんで水足して、ゴクゴク飲んで部屋の電気つけて眠ってました。(ビタミンCと糖分と明るい光でバッドが回避できるらしいと聞いたので・・)
そのあとたっぷり10時間は眠り込んでました。
キレかけは良くなかったのですが、あれほどまでに気持ちがよかったのは初めてです。